2012年2月24日金曜日

国際社会で活躍する人材育成プログラム(オナーズプログラム)

立命館はBKC(滋賀県)、衣笠(京都・金閣寺の近く)と二つキャンパスに分かれている。
せっかく総合大学に来たのだから他の学部の勉強もしてみたいなと思っていた。
特に国際関係・政策学部の授業には興味を持っていた。

1回生の前期が終了する間近に
「国際社会で活躍する人材育成プログラム(通称オナーズプログラム)」
の募集がメーリングで回って来た。
元外交官の岡本行夫宮家邦彦氏とともに、全学部から選抜された数十名が参加できるゼミだ。

外交官や国家一種、将来は国際社会で将来活躍したいという学生を集め、徹底したキャリア教育を行っている。
期間は1回生・後期の初めに募集が行われ、「1回生の後期~2回生~3回生の前期」の2年間である。単位認定はならず、BKCの学生は毎回衣笠に足を運ばないといけない。

活動を紹介すると

・岡本行夫ゼミ
岡本先生は本学で毎セメスターに3回ほど講演会を行う。
テーマは時事問題が多く、様々な問題を解説・分析し、彼の見解を述べてくれる。
この講演会後30人程度でゼミが行われ、各自の問題意識や個別の質問を先生を投げかけたり、ディスカッションを行う。

・宮家邦彦ゼミ 「グローバル・シュミレーション・ゲーム(通称GSG)」
説明するのは非常に難しいが、簡単に言うと「模擬国連」のようなものだ。
先生が用意した国際情勢元にしたシナリオに沿って、
学生が各国の大統領や国務長官、国際機関の役を演じ、実際にどの国が動くか等をシュミレーションしていくゲームだ。

テーマは世界の金融問題、北朝鮮やイランなどの核問題、テロリズム、各国の領土問題といった国際問題から、日本政府の経済対策、地震や原発の対応、政策の立案ブリーフまで様々なテーマを行う。

事前学習は必要で、経営を専攻していた僕にとって非常に難しい取り組みで、大局観が身につく学びだった。

この2本が軸となり、オプションとしては魅力的な活動も付随してくる。

・APU研修
上記のGSGを大分のAPUキャンパス(立命館アジア太平洋大学)で留学生と英語で行う。
交通費は支給されゼミ旅行なテンションだが、英語のGSGはかなり厳しく、自分たちの国際感覚のなさを毎回痛感されられる。

・東京ゼミ
年一度、立命館大学の東京キャンパスで行われ、岡本先生が様々な有名ゲストスピーカーを引っ張ってくる。
三菱自動車の益子修さん、外務省官僚、ピースウインズジャパンの代表理事など、通常では会うことのできない方々ばかりである。その後、岡本先生の自宅にて食事会が行われる。

・岡本行夫奨学金による海外研修
年によって国は変わるが、インドやインドネシア、イスラエル・パレスチナなど、
先生の奨学金を頂き、様々な国で1ヶ月研修をさせてもらえる。
私は2回生の春休みにインドに1ヶ月滞在されてもらった。

・インターンシップ
岡本アソシエイツや宮家先生が所属するキャノングローバル戦略研究所でのインターンシップを行うことができる。
かばん持ちから始まり、資料作りといったブリーフィングなどであるが、貴重な経験になる。

・鬼のようなレポート
レポートは岡本先生の著書に対する書評、感想、レポート、
毎回のGSGが終了後はレポートが必須で、事務局が用意する課題もあり、かなりしんどい。

ただ、何よりエッジの利いた学生が集まってきており、協調性がないが大学では本当に素直にぶつかりあえる友人ができた。
また、卒業生には国家一種、外資系投資銀行、総合商社、大手メーカー・証券、放送など、
“俗に言われる人気企業”に内定者が出ており、キャリアを考えるには一番のゼミだと思う。

振り返るとこのゼミでの勉強が将来きっと役に立つであろう。
概要ばかりだが、このエピソードは後日記載したい。

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