2013年5月12日日曜日

起業をするならベンチャー企業?大手企業?


「起業をしたいならベンチャーに行け!」とよく聞く。
※私は大手企業でまだ1年弱しか働いてないので、あくまで体験や主観的な意見、ベンチャーの友人から聞いた話、想像を元に本ブログを作成している。
「ケース・バイ・ケース」(どんな部署か、どんな上司か)という単純な結論に至るのだが、最後までお付き合い頂きたい。
条件:新卒の1~3年目 対象:就活生向け(ベンチャー or 大手企業に就職を考えている就活生)
①ベンチャーは少数精鋭?
ベンチャー=大手
大きな会社でも最終的に10~15名チームに配属される。部署にもよるが、スピード感が溢れるビジネスや部署もある。少数精鋭はあまり関係ないと思う。
②多岐にわたるビジネス経験が出来る?
ベンチャー>大手企業
大手企業は組織が縦割りになっていて、その分野でのスペシャリストを育成する。そのため、業務の経験が偏ってしまう可能性は高い。ex)経理に行ってもずっと買い掛けの回収など
私は「購買部」に所属するため、エンジニアと企画を決めたり(川上)⇒エンドユーザーのマーケティングや調査(川下)、契約関係(法務)、選定時の財務分析等、多岐にわたる業務を行っているが、周りの大手の友人を見ると、各自その分野のプロとなっている。
ベンチャーにいけば人数が少ないため、多岐に渡るビジネス経験を詰めるのだろう。
③裁量権が多い?
ベンチャー≒大手
大手企業は仕事を任せてもらうまでには確か時間が掛かる。しかし、場合によっては一年目から億単位のビジネスを担当したりする(レポートラインをしっかり守れば)
しかし、ベンチャーの友達から「1~2年目でもうマネージャーにアサインされそう」等と聞くと、確かに裁量権は大きいのかな?とも思う。
④ビジネスアイデアに対するOpportunity
ベンチャー=大手企業
これは本当に配属された部署によるが、大手企業でもビジネスアイデアを見つけれる環境はある
⑤同期が起業するケース
ベンチャー≫大手企業
やっぱり大手企業の人は起業したがらないし保守的だ。
それに対して、リクルートや楽天など「元R」と呼ばれるように、卒業生の多くが起業し社会にインパクトを与えている。(個人的な意見だが、Panasonic・NEC・Sony・富士通と各社リストラを行っているので、リストラ対象者に起業を促すプロジェクトをやれば、日本のビジネス環境はよくなるのでは…と思う)
※一つ言っておきたいのは、就活生の「ベンチャー」というのは、DeNAやGree、楽天やリクルート、ガンホーやKLabのことを指しているが、これらのベンチャーはメガベンチャー(むしろ大手)とよくて、実際のベンチャーは20名以下の聞いたことのないような会社のことだと思う。

○結論
・どんな場所でも起業の準備をする人はするし、やる人はやる
・大手企業にいてもけして起業が出来ないわけではない
(社内起業やコーポレートベンチャーキャピタルなどの制度も充実している⇒後日記載します)
ただ、僕なりの価値観と尺度だが、やっぱり大手企業にいる人より、ベンチャーにいる人のほうが個性的で、魅力的な人は多いのは確かかなーと…

「逆求人フェスティバル」について (ベンチャー就活)


就活でベンチャー企業を見てなかったわけではない。
3回生のサマーインターンの時点で、「もうソーシャルゲームの○○から内定もらっている!」という友達がいて驚いた。ベンチャーの選考は東京は早い。
①僕も同じようなことを言ってみたかったし ②ベンチャー企業に出会えるのは就活生の時のみ ということで、3回生の秋にベンチャーを受けてみた。
逆求人フェスティバル(通称:逆求人)という面白いイベントがある。http://www.studenthunting.com/
普通の就活形式は、「就活生⇒企業ブース」を回るが、このイベントでは「企業⇒就活生ブース」を回り、興味を持つ就活生を企業がその場でリクルートしていくというものだ。
(参加企業はベンチャー企業・メガベンチャー企業が多い印象)
活動的な学生が逆求人には集まり、就活生は自分自身についてプレゼンテーションを行う。うまくいけばその場で内定が出たりする。
ベンチャーに行きたい人はこのイベントに参加してみてはどうでしょう?

僕もこのイベントでとあるベンチャー企業に気に入ってもらい、後日京都で面談を行った。
次のブログで記載する「起業をするならベンチャー企業?大手企業?」で詳しく記載するが、
①大手企業の潤沢な予算を浪費し、自分の成長のために面接をするのはありだが、行く気もないベンチャーから時間をもらうのは申し訳ない
②当初は自分に自信があるので「保険内定」はかっこ悪い!
と思い選考を辞退した。(普通に選考を続けていれば内定をもらえただろう、と友人に言われた)

立命館が就職活動に強いわけ 

入学する以前から「立命館は就活に強い!」と聞いていた。(地元の福岡では有名だった)

就活を行っている最中は全く気づかなかったが、卒業し振り返ってみると、キャリア教育/支援は非常に進んでいると感じた。

①キャリア教育・科目の豊富さ
キャリア形成特殊講義1~3、インターンシップ入門、コープ演習 etc

特に面白かったのは「キャリア形成特論」
講師が毎回変わるリレー方式となっていて、様々な学部の先生や外部講師によって構成され、各々の仕事感・価値観を講義してくれる。

②キャリアオフィス
キャリアオフィスに行けば、就活に関することであれば何でも相談に乗ってくれる。
ESのチェック・面接練習など、私はかなりお世話なった。

3回生の前期に「ゼミで就活の勉強会をやろう!」となり、
「何かよくわらからないけど、就活が不安です!何をやったらいいですか?講義をして下さい!」という意味不明な私たちのリクエストに対し、キャリアオフィスの方がわざわざゼミにきてくれ、1時間みっちり講義を行ってくれた。
また、SPI対策講座・SPIテストも実施している。

驚いたのは、4回生の後期に内定を取っていない学生に対して、キャリアオフィスが電話をかけてきて、学内イベントを紹介したりしていた。至れり尽くせりだ。

③ジュニアアドバイザー(JA)・キャリアアドバイザー(CA)・リコネクト・立命館校友会
内定を取った学生はJAとなり、後輩に就活の指導を行う。
社会人はCAとなり、キャリアオフィスが行う「OB・OG訪問会」などのイベントに参加をする。

私も大学に呼ばれ(交通費+謝礼は払われます)、就活の体験談や現在の業務の話をしたり…
3ヶ月に1度は大学に帰っているような気がするな~w

「リコネクト」という若手OB・OG会に所属したり、校友会(OB・OG会)に参加できたりする。
⇒OB・OG会で得られるネットワークは大切にしている

④Campus Web (就職活動の報告書をまとめたデータベース)
何よりこのCampus Webが最強だ。
各自が行った就活体験談を報告書としてまとめ、現役立命館生が簡単にアクセスできるシステム。

いつ、どこで、どんなテストが、何人の面接官と、何を聞かれ、いつ合格通知が来たかなど、こと細かい情報を記載し、就活生はその情報を見ることが出来る。
また報告書には記載者の連絡先を載せているので、何かあれば質問をすることができる。
(4~6月の時期は、よく学生からメールや電話がきたりする)

※ちなみに、慶応大学の就活データベースは無記名で、連絡先は分からないらしい。

しかしながら、就活をやる、やらないは結局本人次第。

立命館のOB・OG会は慶応の三田会に比べると、活発ではない。
OB・OGが現役生を支援できる仕組み、卒業生同士の繋がりをしっかり強めれる「エコシステム」を作ることが必要で、自分も少しは母校に貢献できるように取り組みを行っている。