2020年3月22日日曜日

どういう立ち位置で勝負するのか③ まとめ

だらだらと①・②のブログが続いたが、結局の所は需要と供給のバランス、どの産業で、どういうポジションや立ち位置で勝負するかという事だ。

・ハイテク産業は高学歴者ばっかり
半導体関係の仕事をやっていたけど、もう本当に高学歴!シリコンバレーまで含めると、スタンフォードなどのグローバルな市場とまともに戦いを挑まないといけない。イーロンマスクと一緒に目隠しして長距離マラソンをするようなもんだ。

・ローテク産業
今はサービス業や若干小売りにも携わるため思うのだが、このような愛想がいい必要がある産業は、高学歴の人には向いていない。「九大生は使えない!」や「九大生なのにこんなこともできないの?」というひがみ99%のケースは、コンビニや飲食店といったサービス産業で言われることが多いが、学生たちは社会勉強やコミュニケーション能力の向上のためやっているため、使えるわけがないのだ。

・田舎では競合が少ない
私は今、北九州市で商売を行っている。始めは勘で選んだけど、後付けで勘を理論づけると、マーケットが大きい福岡市で勝負することをやめた理由としては、競合が多く、目立てないからだ。一方で、北九州という価値観の田舎に帰ってくると、それだけで評価されるし、競合もほぼいない。だから、行政から色々な企画をいの一番に持ち込んでもらえる状況を作れたと思う。

長くなったけど、まとめです!!!
結局のところ、立命館の後輩たちには今までのブログを参考に、「自分たちの価値を最大化し、評価してもらえる市場で勝負すること」を意識してほしい。今、コンサルティングが人気の就職先(転職先)だが、以前は都銀、ITが人気産業であったのが、時代が流れれば変わるという話で過熱気味だと思う。

もうそのジレンマからは卒業したけど、今でも学歴社会であるということは、多くの人にとっては変わっていない。9割の人は何をいっているかではなく、誰が言っているかで判断する世の中だけど、30歳くらいになったら、偉い人が言っている事もそうだったっけ?と鵜呑みにせず、批判的精神を身に着けてほしい。

まあ、学歴も関係する産業には関係するんだよね・・・(笑)
でもでも大丈夫。有名大学を卒業しようが、大企業に入ろうが、モテナイ人はモテナイからさ…

どういう立ち位置で勝負するのか②

・電機メーカーに入ると
私は一応...新卒入社で大手電機メーカーに入ったので、就職偏差値は高い。ちょっと根暗なエンジニアもいたものの、麻布や開成、大学は海外といったエリートの卵たち、アメリカの大学を卒業した帰国子女みたいな人、海外の大学院卒業、TOEIC900点以上の同期が半分…そんなチームにいた。

ただ、今思えば、決まらない会議やしょーもない仕事をずっとしていた。そんな環境で多少エリートの彼らの成長は止まっているのかもしれないが、私にとっては、もう知らんわ、である。

・本当にやばいなと思う人たち
マニアな話をすると、キーエンスの営業、リクルートの営業、外資系の証券営業あたりの人たちはマジすごいと思う。エリートでいうと、外資系コンサルティング、ボロボロになるまで生き抜く外資系金融機関の方々…その中の人たちがハーバードやMITの有名ビジネススクールに行く流れになり、彼がら書いた本を意識高い系の人が読む、という循環だ。

かく言う僕もライフネット生命の岩瀬さんの本を読んでいた学生の一人だ。

・研究者最強主義 vs 食えないアカデミックの反乱
弊社の九大生インターンと「エリートのキャリアは?」みたいな話をすると、そのまま大学に残って研究者をする人が一番すごい!みたいな議論になる。たしかに、商売人からすると大学の研究は夢があってすごい。
一方、賢い連中の中には食えない高学歴研究者はゼロか100かでつらそう…と思う人が多く(文系なんて大学院の人材は使えないって普通に思っているし)、最近は大学発ベンチャーも含め、落合陽一氏・ドミニクチェン氏などを筆頭に、研究者がエビデンスに基づいた胡散臭く"ない"ビジネスアプローチをしている。

逆にいうと、アカデミアの人たちの逆襲が始まったようにも見える。日本は勉強する人に冷たい世の中よね…高学歴ワーキングプアばっかりだわさ。こちら商売人からすると、食えない学者や研究者たちがやっとこっちのフィールドで勝負を仕掛けてきた、という認識である。

どういう立ち位置で勝負するのか①

立命館の卒業生としては、正直、大学の母体のPR力が強いこともあり、社会に出て、ちょうどいいポジションにいるので、後輩には頑張ってほしい…
(*このブログの中でアクセス数トップは編入話のブログですが)

日本の大学入試の偏差値主義は、人によっては偏った価値観やその後のコンプレックスとして引きずる悪しき文化ではあるが、そのおかげで、今、私は大学でも講師をしているし、そんな世の中がお客様である。

まず第一段として、各大学の認知と立ち位置を紹介する。

・田舎では
北九州に戻ると、田舎の大学は自分たちが一番だと思っているよう。具体例を出してしまうと、山口では山口大学が一番だと思っているし、北海道では北海道大学がマジでNo.1だと思っているようである。

・弊社のアプローチ
弊社は九州大学のインターン生が多く、僕は社長でボスなので基本的に謙虚にしている。だが、関門海峡を越えると「天下の九大生」扱いを受ける彼らには、別会社の副社長でロンドン大学博士の日本語ペラペラのインドネシア人から刺激を与えてもらっている。ショック療法の考え方で実践中だ。

・関西での立命館
話を戻すと、京阪神の大学の本当のエリートたちと交流することは、本人が望めばできることだろうが接点は少ない。それをせずとも、立命館の情報量と先輩のネットワークを足せば、京阪神のエリートたちよりも地頭と偏差値はイーブンにできる。ウェイウェイ言っておけばいいし、恋愛偏差値で圧倒すればいい。

・インターンでの挫折
ただ僕の経験上、圧倒的に、この人たちには負けるなーと思った経験としては、夏のインターンシップで、慶応大学、生まれは海外育ちで、中国語はペラペラ、プレゼンでもハッタリがうまく、緊張もしない。内定先はxx商社みたいな連中だ。
この手の連中は、親が偉いし、顔もハンサム、プライドも高く、日本屈指のエリートだろう。椎木里佳をもう少し庶民にした感じだ。僕はこの手の連中にバカにされたし、私立文系だと格上の上だろう。
あと、東大や京大アメフト部。頭もいいし、バカにもなれる筋肉・頭脳マッチョ系は就活マーケットでは最強なので、ここら辺には歯が立たないし、マーケットが違うので戦わないほうがいい。

2020年3月に名刺の断捨離(eightやlinkedinなどで整理)をすると、出るわ出るわ…大企業のコンパでモテそうな名刺…立命館生はサラリーマンで出世は辞めておけぃ!

・現状認識からの
本当に賢い連中は、学歴というラベルではなく、何が正しく、何が賢いかを判断できる"べき"であるのだが、特に学生時代は、立命館というだけで格下大学と思う人も多い世の中だと踏まえたうえで、戦略を練るほうがいいだろう。

ちなみに、起業やビジネスにおいては、場合によっては学歴は関係ないことが多々あることを理解しておいたほうがいい。極論、東大生がかき氷屋をやったとしても、東大ブランドが生きるわけないのと一緒だ。コンサルティングは東大生がやったほうがいいけど…

2020年3月18日水曜日

経営者に必要とされる“頭の良さ”とは何か

それは一言で言うと、「コミュニケーション能力」だと思う。偏差値ではなく、地頭の良さとも言い換えられる。
高学歴で偏差値的には頭が良くても、周りとのコミュニケーションが上手くいかない人はよく見てきた。たとえば、取引先に無愛想な態度を取る、鼻で笑うなど…顔には出ないけれども、心の底から共感しないといけない。

経営者には、瞬発的な頭の回転の速さと人をまとめていく能力が大切なのだ。

ただ、人のまとめ方や扱い方については、本などを読んでも具体的には書いていない。
こういうケースはこういう対応をすべしっていうのは、その人の見た目、今まで培ってきた性格などによっても違ってくるだろうし・・・

なので今、私には答えがありません!

これまでのブログで書いてきた無形商材ビジネスでは、文字どおり“形がない商品”を売るため、取引先に対する経営者の態度やコミュニケーションの取り方が、商品の印象そのものになってくる。

だからまあ、人に嫌われがちな人、自信がない人はやめておけ!と思う。

うちの会社自体にもよく戦略コンサルの人から楽しそう!!!っち連絡が来るけど、人に対して当たりが強かったり、口調がきつかったり…そういう人がたくさんいて、それじゃこの商売では人気取れないよ~…と日々、実感してもいる。

要はニコニコしながらも上手に「お金をください!」と伝えることができて、気持ちよくお金を払わせないといけないのだ。まあ風俗いって気持ちよく…て、おーぃ!

それにはお客との相性も当然あるとは思う。
弊社も技術系やお堅いお客とはウマが合うものの、ワイルドなお客は苦手だ。ぱっと見で気が合わなそうだと感じる相手と取引を始めると、支払いの最後の最後で揉めることも時々ある。

ただ、とにかくコミュニケーションが命の業態なので、いろいろなタイプと関わることに気疲れしてしまう人は、物だけ売っている商売が向いていると思う。

2020年3月3日火曜日

企画・デザイン・コンサル会社の創り方⑨ 起業?まずは副業から?

・起業?より、まずは副業から?


これから企画やデザイン、コンサルティングやセミナーを行う皆さまへ

まずは、副業から始めてみてはどうだろうか。
副業しながら想定する相場や価格を調べてみて、起業するべきか、本当に顧客は価値を感じ、お金を払ってくれるだろうかと、検討するのはオススメ。

払う払う!と言っているオーナー社長を見つけても、実際に契約の段階になると、入金が遅れるなんてしょっちゅうもある。法人の取引先は見つかるだろうか。グイグイ営業して友達をなくさないだろうか…こうした不安はたくさんあるだろう。

弊社は数字と営業を徹底的にシュミレーションし、計画通りに進められた。ただ、行政の案件などは3月末に締めて入金が4月のため、キャッシュフローがきつくなった時期はあった。だが、銀行での交渉をしっかりとしていたので、最悪、身内に借りる…という選択肢はとらなかった。

来年はどうなるか分からない…という思いがないことはない。

こうしたことを踏まえながらも、覚悟を決めて起業するのであるが、繰り返しブログで書いたように、売上400万円 - 自分の人件費(年収)を実現できるだろうか…?と自問した方がいい。

仮にも男だったら会社を大きくしたいと思うだろう。
そのためには、社員をもっと雇って事業を大きくする、もしくは、はじめから友人と起業する…という選択肢もあるだろう。やってみないと分からない事も多々ある。

なにはともあれ…
ファイト!

企画・デザイン・コンサル会社の創り方⑧ やってみてやっぱり気づいたこと

弊社の場合は、企画・デザイン・コンサルタント事業が相互に関連するビジネスであるが、今の社長業としては、芸能事務所のビジネスモデルに似ている(という話)

例えばであるが、アーティスト・クリエイターや講師たち"自身"が価格交渉し、出演し、お金をもらうよりも、マネージャーや会社が交渉し、出演し、楽屋に出入りし、入金処理は会社が行う…ほうが泊がつく。中々会えないくらいのアーティストのほうがいいのだ。

逆にこの営業戦略をうまく描けない…それにより、食えない人が多いのが現状である。
たとえばセミナー講師の場合、自分で営業し、会場設営を行い、集金するよりも、
司会者がいて、会場を温め、拍手で迎えられるほうが場の方が空気がよいし、満足度も高いはずである。

そしてもう一点、肝に命じておきたいのが、下請けにならないということだ。

営業は嫌だ…自分は自分の好きな絵を書く…というクリエイターは多い。
だが、そのクリエイティビティがよっぽど素晴らしければいいのだが、いや、たとえ素晴らしかったとしても、勝手に売れるというのは厳しい世界だ。最近、上記の業界の方と話をするが、営業9割・技術1割の世界だろう。

このようなビジネスを始めるのであれば、年齢問わず、営業は必須である。

誰かに誘われ、営業・集金・貴方への入金を行ってもらう場合には、中間マージンが発生する。どれだけ発生するかは各社によるが、一般的に、マネジメントコストは最低でも10%は取られるものだし、契約書によっては顧客との直接連絡は取れないという規約があったり、別会社の名刺を持たされたりすることもある。

「芸能事務所」と「芸能人」のギャラのようなものだ。
吉本だとギャラが不明、どこかの芸能人だと事務所3割で芸能人7割、新人は単価が低いので9割もらえたりもする。
相場はあってないような世界であり、価格は交渉次第ではある。

弊社としては、よっぽどのことがない限り、顧客と弊社で契約を結んでいて、入金管理はもちろん社長である私の仕事だ。