2012年3月30日金曜日

バングラデシュ①


大学機関のネットワークを利用し、現地で2週間程生活してみた。
費用:チケット代は10万円+保険をもちろんかけた。
バングラの物価は7分の1位で、現地での生活費は本当にかからなかった。

タイのバンコク空港→バングラデシュ・首都ダッカに行った。到着した途端、予想通り物乞いの人が空港で待ち構えていた。
気を抜くと勝手にカバンを取られたり、「かばんを運ぶの手伝った!だからお金をくれ!」となってしまう。聞いていたけど、なんだこの現状は。。。


その後、中島先生の研究のため、バス→船→バスと半日かけて田舎へ移動した。
バスは100km位のスピードを出し、むちゃくちゃな運転をする。映画の中にいるよううで、事故って死ぬかと思ったが何とか無事に到着した。
田舎と都心同様、貧困層・人口爆発的に伸びていた。Next 11に入る理由が分かる。

大きく分けて3つ活動を行った。

1.中島研究室の水質浄化プロジェクトの同行
お世話になった中島先生は、1番目の写真のように、飲める水を作り出す簡単なろ過機を開発している。
バングラデシュの地方の水はヒ素で汚染されており、これらのヒ素をこの機材を元に取り除く。夢のある研究だ。
農村部はこのヒ素水を飲むため、ガンの発症率が高く、写真のようになっている。手がすでにガンに侵されていた。


チームは日本人の4回生~院生、バングラデシュの院生・ドクター生で数名で構成されており、1ヶ月程度の滞在で、このろ過機の実験・データをとる。各自が順々に現地入りして、先生、留学生、院生を中心の研究調査を行って行く。
1週間ほどこのプロジェクトに同行させてもらって、農村部で生活した。
日本の戦後以下。。。しかし、バングラの人の笑顔は素敵でたくましく生きている。


2.マイクロファイナンスの現場を見る
マイクロファイナスとは「貧困層に対して小口の融資を行って、彼らの生活を支援する金融システム」である。日本だと銀行に担保を取られるか、返金の見込みのない人にお金を貸すことはほとんどない。
ムハマドヨネス氏が貧困層支援のためにこのシステムを作り、無担保、集団融資、女性の社会支援など、2000年半ばにノーベル賞を取った事で、世界から注目されるようになった。
個人的に社会起業家・ソーシャルイノベーションに興味を持っていたため、実際にどんなものかこの目で見てみたかった。

中島先生の紹介でマイクロファイナンスを行うNPOに行っていた。
僕が見たものは厳密には"グラミン銀行”ではなく、モデルを若干真似したNPOで、大元の基金はヨーロッパの企業からの寄付金で成り立っていた。

バングラの現状としてビジネスチャンスがたくさん存在する。
例えば…土地は荒れ果てており、個人で農具を買うお金さえあえば、彼らは農具を購入し小さな小さなビジネスを行うことができ、その地主から収入を得ることができる。。
このようにスモールビジネスのチャンスがたくさんあり、これに対してマイクロファイナンスが融資をしていた。





ただ、すっごく嫌だと思った瞬間は、「融資に関する報告会」の時だ。
お金を貸す側の人たちが借りる側の人たちに対して、かなりの上から目線で発言し、彼らに罵倒を浴びせていた。
確かに、彼らに厳しく言わないとダレて仕事をサボり、お金が返ってこなくなる。でもそこまで言わなくっても。。。僕が見たマイクロファイナスがいちケースだったのだとは思うが、やはり理想と現実のギャップはあるんだなーと。

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